その辺りで見た野鳥

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フクロウ

フクロウ(梟、鴞、学名:Strix uralensis Pallas, 1771)は、フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される猛禽類
ある鳥類の一種。夜行性であるため人目に触れる機会は少ないが、その知名度は高く、「森の物知り博士」、「森の哲学者」などとして人間に親しまれている。木の枝で待ち伏せて音もなく飛び、獲物に飛び掛かることか
ら「森の忍者」と称されることがある。

の忍者の雛・・・
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(~△~)ネムイ。。。(~ε~)マジネムイ。。。( ~◇)Zzz

分布
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スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する。温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い。
日本では、九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山などに生息する。大木がある社寺林や公園で見られることがある。

形態
全長は50-62 cm、翼開長は94-110 cm、尾長は22-25 cm。日本のフクロウ類ではシマフクロウ(全長約71 cm)
ワシミミズクシロフクロウ(全長約58 cm)に次いで大きく、ハシボソガラス(全長約50 cm)と同じ程の大きさ。
体重はオスが500-950 g、メスが570-1,300 g。尾羽は12枚あり、褐色の横斑があり、やや長く扇形。上面は褐
色の羽毛で覆われ、濃褐色や灰色、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で被われ、褐色の縦縞が入る。顔は灰褐色の羽毛で被われ、顔を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。翼は短く、幅広い。翼下面は淡褐色の羽毛で被
れ、黒い横縞が入る。雌雄同色。平たいお面のような顔で、頭は丸くて大きい。目は大きく暗闇でも物がよく見
えるように眼球が大きく発達し、眼球とまぶたの間に半透明の瞬膜があり、日中は眼球を覆い網膜を保護する
。角膜は大きく盛り上がり、網膜細胞が発達している。目は、他の種類の鳥が頭部の側面にあるのに対して、
人間と同じように頭部の前面に横に並んでいる。虹彩は黒や暗褐色で。嘴は先端が鋭く、視野の邪魔になら
ないように短く折れ曲がっていて、色彩は緑がかった黄褐色。趾は羽毛で被われ、指が前後2本ずつに分かれ
ていて、大きな指の先に鋭いかぎ状の爪が付いている。ミミズクにある羽角はなく、耳は目の横にあり顔盤の
羽毛で隠れてい。幼鳥は全身が白い羽毛で隠れている。

生態
単独またはつがいで行動し、渡りは行わない。夜行性で昼間は樹洞や木の横枝などでほとんど動かず目を閉
じて休息している。夕方から活動を始めるが、日中に行動することもある。冬場の獲物が少ない時や強風や
雨天が続いた場合は昼間でも狩りを行ったり、保存した獲物を食べる。日中木の枝でじっとしている時にカケ
スなどの他の鳥に騒ぎ立てられて、他の場所へ逃げ出すこともある。森林内の比較的開けた空間や林縁部な
どの樹上で獲物を待ち伏せて、首を回しながら小動物の立てる物音を察知し獲物を見つけると羽音を立てず
に軽やかにふわふわと直飛し獲物に近づく。足の指を広げて獲物の背中に突き立て、獲物を押さえつけて締
め殺す。目は人間の10-100倍ほどの感度があるとみられていて、目で遠近感をつかめる範囲は60-78と広
いが、視野は約110度と狭く、これを補うためには上下左右約180度回り、真後ろを見ることができる。体を
動かさずに首だけで約270度回すことができる。発達した顔盤は小さな音を聞くアンテナとしての機能があり。
左右の耳は大きさが異なり位置も上下にずれているため、音源の位置の方向と距離を立体的に認識すること
ができる。聴覚が発達しており、音により獲物の位置を特定し、雪の下にいるノネズミや地上付近のトンネル
内を移動しているモグラやミミズを仕留めることができる。

食性
生態的地位が夜間の生態系ピラミッドの頂点に位置する大型の猛禽類の1種である。食性は動物食で、主にネズミや小型の鳥類を食べるが、モグラヒミズなどの食中類、モモンガ、リスといった小型の哺乳類、カエルなどの両生類、爬虫類、カブトムシやセミなどの昆虫なども食べる。 最も多く捕食しているものが、丸呑みし易いハタネズミの仲間の野ネズミ。ハタネズミは体長が約10 cm、体重が30-40 g程度で、アカネズミやヒメネズミなどと比較して敏捷性が劣る。日齢が2-45日の巣立ち前のヒナの1日当たりの食餌量は50-200 g、日齢46-66日の巣立ち後の幼鳥の食餌量は約200 g、日齢66以上の若鳥を含む成鳥の食餌量は約100 g。捕獲した獲物を丸呑みし消化し、骨や羽毛などの消化できないものを塊(ペリット)として吐き出す。市街地近くの森林の少ない場所で巣営するものは、周辺をねぐらとするカワラバトやスズメを捕食したり、民家の屋根裏をねぐらとするアブラコウモリ、飲食店付近ではドブネズミ、夜間に電灯や自動販売機の照明に集まる大型の昆虫などを捕食することもある。秋にはたくさんのノネズミを捕獲して皮下脂肪に蓄えて冬に備える。11月から翌年の2月までにフクロウが食べた物の種類とその割合の調査結果を下表に示す。

分類食べ物割合(%)
フクロウの食べ物の調査結果の一例
哺乳類ネズミ科58
モグラ19
ガリネズミ科7
ウサギ、リス、モモンガ3
鳥類11
昆虫2