その辺りで見た野鳥

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カワウ

カワウ河鵜、川鵜、学名: Phalacrocorax carbo)は、カツオドリ目(以前はペリカン目に分類された。
Sibley分類ではコウノトリ目に属する)ウ科に分類される鳥類の一種。名前の由来は文字通り「河(川)」に生息
する「鵜」である。ただし、河川のみならず、河口付近や湖沼、浅海域でも普通に見ることができる。

カワウと天然ウナギかな?・・・
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それも・・・青うなぎ?・・・普通のうなぎ、かな?

分布
ンドの一部など広い範囲に分布する。日本では主として本州、四国、九州に繁殖地があり、留鳥(または漂鳥
)として生息する。本州北部では夏鳥として繁殖し、青森県下北半島に位置する六ヶ所湖沼群が繁殖の北
限とされていたが、2001年(平成13年)には北海道でも繁殖が確認された。北海道には夏鳥(3月中旬-11月
上旬)として飛来するほか、冬鳥として九州、対馬、伊豆諸島、小笠原諸島(聟島、父島、母島)、奄美群島
北大東島南大東島)が知られている。

分布と個体数の変動
日本においては、1920年代以前には本州、四国、九州に広く生息していたが、1970年代には3000羽以下まで
減少し、1971年(昭和46年)の繁殖地は、愛知県鵜の山、東京都不忍池大分県大黒島の3か所のみとなった。
1980年代初頭の繁殖地は下北半島青森県)、上野公園の不忍池(東京都)、知多半島(愛知県)、南伊勢町
五ヶ所浦(三重県)、 沖黒島(大分県)などであった。その後、1980年代には2万-2万5000羽、2000年(平成12
年)末には5万-6万羽までに増加した。公害規制による河川水質の向上で餌となる魚が増え、1990年代以降、
その数は飛躍的に増加した。現在15万羽以上に増えたと推測される。

形態
全長約82cm (80-101cm)、翼開長約135cm (130-160cm)。体重1.81-2.81kg。嘴峰長5.9-6.9cm、跗蹠長5.7-6.0
cm、尾長15.1-16.1cm。大形で全身がほとんど黒色のウ類であり、大きさ、色ともウミウに似るが、背や翼には
褐色みがあり、くちばしの基部の黄色い口角部分には丸みがある。ウ類の特徴としてくちばしの先はかぎ状で
、足は全蹼の水かきを持つ。雌雄同色で、全体に黒い羽色だが、繁殖期には婚姻色(繁殖羽)として頭部が白
くなり、腰の両側に白斑が出る。若鳥は全体に淡褐色で、胸などの下面が淡くて白っぽい個体もいる。
日本の亜種カワウ P. c. handae は最も小形で、ウミウよりもやや小さい。

生態
主に河川部や湖沼などに生息し、近年は個体数が増加した影響からか海上でも見られる。本種の主なエサであるコイなどが、人の手による無計画な放流により上流域にも生息するようになったので、本種もまた山間部など上流域に進出している。
 
V字飛行
カワウは群れで溜まる場所をいくつか持っており、ここで休息と睡眠をとる。夜明けには採餌のために隊列を成して餌場に向かい、夕方になると再び群れでねぐらに戻る。群れでの飛翔時には、V字形に編隊を組んで高く飛ぶことが多い。1日の移動距離は10-20kmとされる。
 
巣(オーストラリア)
このねぐらの内からコロニーを水辺に形成し、繁殖を行う。この群れは数十羽から数千羽にまで及ぶこともある。季節を問わず冬でも繁殖できるが、営巣活動は春先と秋に特に活発である。一夫一妻で、枯れ枝などを利用して樹上や鉄塔などに皿形の巣を作る。淡青色で無斑の卵を通常3-4個(1-6個)産み、雌雄交代で抱卵する。卵の大きさは長径5.7-6.7cm、短径3.7-4.18cm。卵は約1か月(抱卵期間24-28日)で孵化し、雌雄で育雛する。雛は通常およそ30-45日で巣立つ。
鳴き声は、「グルルルル」「グワワワ」「ゲレレレ」など、コロニーにおいて、喉を震わせて何度も鳴き、時に「グワッグワッ」「グワー」という短い声や伸ばす声も発する。雛は高い声で「ピューユイ、ピューユイ、ピー」と鳴いて親鳥に給餌を求める。
。営巣地以外ではあまり鳴かず、飛翔時に鳴き声を聞くこともほとんどない。
餌となるのはほとんど魚類で、潜水して捕食する。捕獲する際には時に1分以上、水深10m近くまで潜水することもある。1羽で1日500gの魚を食べるとされ、魚種の選択性はない。近縁種のウミウも同様に巧みな捕食者で、鵜飼いにも利用されるのはよく知られている。大正より前にはウミウと混同されていた。
 
Phalacrocorax carbo in Nederlandsche Vogelen (en: Dutch Birds), Vol. 1 (1770)
ウ類の翼羽は油分が少なくあまり水をはじかないため、長時間、同じ姿勢を保ち濡れたを広げ小刻みに震わせ翼を乾かす習性を持つ。