その辺りで見た野鳥

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タゲリ

タゲリ(田鳧、田計里、学名:Vanellus van
ellus)は、チドリ目チドリ科タゲリに分類
される鳥類の一種。タゲリ属の模式種。

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分布
夏季にユーラシア大陸の中緯度の広範囲の地域で繁殖し、冬季はアフリカ大陸北部や
ユーラシア大陸南部等で越冬する。2011年3月27日にモンゴル国から飛来したカラーフ
ラッグの足環(2008年7月31日に装着されたもの)が取り付けられた個体が、日本の石川
加賀市の柴山潟で確認された。日本には冬季に越冬のため本州に飛来し(冬鳥)、中
部地方や関東地方北部で繁殖した記録もある。北海道と東北地方北部では旅鳥
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   繁殖地      周年生息地      越冬地

形態
全長が32 cm、翼開長が約72 cm。同属のケリよりもひとまわり小さい。背面は
光沢のある暗緑色、腹面は白い羽毛で覆われる。足は赤黒い。頭部には黒い
冠羽が発達する。頸部には黒い首輪状の斑紋が入る。雌雄ほぼ同色。メスは
頭部と胸部の黒い部分に褐色を帯びて、オスは夏羽の喉部が黒い。

生態
河川、湿地、干潟、水田等に生息する。冬季は小規模な群れを形成し生活す
る。見通しのよい開けた場所におり、警戒心が強い。食性は動物食で、昆虫
類、節足動物、ミミズ等を食べる。足で地面をたたいたり揺するようにして、ミ
ミズなどを地表におびき出して捕食することがある。繁殖形態は卵生。繁殖期
にはペア毎に縄張りを形成するが、緩く集団営巣することもある。地面に窪み
を掘り枯草を敷いた巣に、3-7月に1回に4個の卵を産む。主にメスが抱卵し、
抱卵期間は25-34日。雛は生後29-42日程で飛翔できるようになり独立する。
「ミュー ミュー」とネコのような声で鳴く。この鳴き声から、英語で「Pee Wee」と
いう別名がある。飛び立つ時に鳴くことが多い。フワフワとした飛び方をする。

人間との関係
卵も含めて食用とされる。ベルギーやオランダでは、古くから本種の卵を食用
としていたが、近年、種の保護のため採取が禁止された。

Vanellus vanellus (Linnaeus, 1758) - タゲリ
Vanellus crassirostris (Hartlaub, 1855) - レンカクゲリ
Vanellus armatus (Burchell, 1822) - シロクロゲリ
Vanellus spinosus (Linnaeus, 1758) - ツバメゲリ
Vanellus duvaucelii (Lesson, 1826) - カタグロツバメゲリ
Vanellus tectus (Boddaert, 1783) - ズグロゲリ
Vanellus malabaricus (Boddaert, 1783) - キトサカゲリ
Vanellus albiceps (Gould, 1834) - シロガシラトサカゲリ
Vanellus lugubris (Lesson, 1826) - シロビタイゲリ
Vanellus melanopterus (Cretzschmar, 1829) - ハグロゲリ
Vanellus coronatus (Boddaert, 1783) - オウカンゲリ
Vanellus senegallus (Linnaeus, 1766) - トサカゲリ
Vanellus melanocephalus (Rüppell, 1845) - ムナフタゲリ
Vanellus superciliosus (Reichenow, 1866) - チャムネトサカゲリ
Vanellus cinereus (Blyth, 1842) - ケリ
Vanellus indicus (Boddaert, 1783) - インドトサカゲリ
Vanellus macropterus (Wagler, 1827) - ジャワトサカゲリ、絶滅した種。
Vanellus tricolor (Vieillot, 1818) - ムナオビトサカゲリ
Vanellus miles (Boddaert, 1783) - ズグロトサカゲリ
Vanellus gregarius (Pallas, 1771) - マミジロゲリ
Vanellus leucurus (Lichtenstein, 1823) - オジロゲリ
Vanellus cayanus (Latham, 1790) - マダラゲリ
Vanellus chilensis (Molina, 1782) - ナンベイタゲリ
Vanellus resplendens (Tschudi, 1843) - アンデスツメバゲリ