その辺りで見た野鳥

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コノハズク(赤色型)

コノハズク木葉木菟木葉、学名 : Otus scops)とは鳥綱フクロウ目フクロウ科に分類されるフクロウである。愛知県の県鳥に指定されている。

長雨で疲れてるのかな?・・・
イメージ 1
警戒しながら(-_-)zzz・・・

撮影機材
絞り値:f/4 露出時間:1/30秒 ISO:200 露出補正:+2/3 焦点距離:146mm(35mm換算400mm)
デジタルズーム併用:600mmトリミング有 測光モード:中央部重点平均測光 フォーカス:MF
手振れ補正:OFF 三脚:GITZO GT3542L 雲台:Manfrotto 503

分布
アフリカ大陸、ユーラシア大陸インドネシアの温帯から熱帯にかけて生息する。日本では北海道、本州北部では夏鳥。本州南部では留鳥

形態
全長20cm。日本に飛来するフクロウ目では最小。頭部には小さい外耳のように見える羽毛(羽角)がある。虹彩は黄色。

生態
山地にある森林に生息する。夜行性で、昼間は樹上に止まり休む。樹洞やキツツキの古巣を巣にする。
食性は動物食で昆虫類、節足動物を食べる。

鳴き声
その鳴き声から「声の仏法僧(ブッポウソウ)」の別名をもつ。本種の鳴き声は日本語では「ウッ・コッ・コー」
または「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」と聞こえ、この鳴き声の主は長年ブッポウソウだと考えられ、ブッポウソウ
その考えによって名づけられた。しかし、実際のブッポウソウは「ゲッゲッゲッ」と濁った声で鳴く。
コノハズクは奥深い山で夜鳴き、夏鳥で5-6月頃にしか鳴かないので「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の正体は、長
年明らかにならなかった。ただし、「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の主はコノハズクであると考えた者が、いなかっ
たわけではない。平安から江戸初期に描かれた「仏法僧」の絵がいくつか現存しており、そこに描かれている
のは明らかにコノハズクだったからである。
「ブッ・ポウ・ソウ」がコノハズクの鳴き声であることが明らかにされたのは、ラジオ放送がきっかけであった。
1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)はブッポウソウ
鳴き声で有名な愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山ブッポウソウの鳴き声の実況中継
を全国放送で行った。午後9時(21時)55分から30分間放送し、その間よく鳴いたが、放送中や放送後にゲスト
俳人荻原井泉水歌人川田順、愛知県史蹟天然記念物調査委員・梅村甚太郎の3人の話がうるさいとい
う非難の電話が殺到した。これを踏まえて、翌6月8日はゲストを呼ばずに鳴き声だけにする(番組内容を伝え
るアナウンサーだけをおく)ことにし、前日と同じ時間に放送した。すると、この晩もよく鳴き、放送終了後、昨日
とは打って変わって絶賛の電話が殺到した。
その後、この放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声だ」という人が現れ、その飼って
いる鳥を見せてもらうとその鳥はコノハズクであった。そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたも
ので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。鳴き声も「ブッ・ポウ・
ソウ」と確かに鳴き、長年の謎だった「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが、ようやく確認された。
なお、戸川幸夫にこの経過を記した『仏法僧』という作品がある。