その辺りで見た野鳥

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クマタカ

クマタカ(角鷹、熊鷹、鵰、Nisaetus nipalensis)は、
鳥綱タカ目タカ科クマタカ属に分類される鳥。
遺伝的背景に基づき、かつてクマタカが含まれて
Spizaetus属は中南米の2種のみを含む属となり、
本種を含む残り7種はNisaetus属として独立した。

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モビングされるクマタカ・・・
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分布
形態
全長オス約75cm、メス約80cm。翼開長は約160cmから170cm。
日本に分布するタカ科の構成種では大型であることが和名の由
来(熊=大きく強い)。胸部から腹部にかけての羽毛は白く咽頭
から胸部にかけて縦縞や斑点、腹部には横斑がある。尾羽は長
く幅があり、黒い横縞が入る。翼は幅広く、日本に生息するタカ科
の大型種に比べると相対的に短い。これは障害物の多い森林内
での飛翔に適している。翼の上部は灰褐色で、下部は白く黒い横
縞が目立つ。頭部の羽毛は黒い。後頭部には白い羽毛が混じる
冠羽をもつ。この冠羽が角のように見えることも和名の由来とされ
る。幼鳥の虹彩は褐色だが、成長に伴い黄色くなる。

生態
森林に生息する。飛翔の際にあまり羽ばたかず、大きく幅広い翼
を生かして風を捕らえ旋回する(ソアリング)こともある。基本的に
は樹上で獲物が通りかかるのを待ち襲いかかる。獲物を捕らえる
際には翼を畳み、目標をめがけて加速を付けて飛び込む。日本が
クマタカの最北の分布域であり北海道から九州に留鳥として生息
し、森林生態系の頂点に位置している。そのため「森の王者」とも
呼ばれる。高木に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作る。
食性は動物食で森林内に生息する多種類の中・小動物を獲物とし
、あまり特定の餌動物に依存していない。また森林に適応した短め
の翼の機動力を生かした飛翔で、森林内でも狩りを行う。
繁殖は1年あるいは隔年に1回で、通常1回につき1卵を産むが極稀
に2卵産む。抱卵は主にメスが行い、オスは狩りを行う。従来、つが
いはどちらかが死亡しない限り、一夫一妻が維持され続けると考え
られてきたが、2009年に津軽ダムの工事に伴い設置された猛禽類
検討委員会の観察により、それぞれ前年と別な個体と繁殖したつ
がいが確認され、離婚が生じることが知られるようになった。